当院では安心して治療を受けていただくために痛みが出そうな治療では麻酔注射を使用します。麻酔注射の苦痛は大きく分けて針を刺したときの痛みと薬を注入したときの痛み違和感です。それを軽減するため表面麻酔を使い針を刺すチクッとする痛みを緩和します。
また、針を打つ場所も痛点の少ない場所に工夫して打ちます。
虫歯治療について
虫歯とは
歯垢(プラーク)の中の虫歯菌が出す酸によって歯が溶けて穴が開いてしまう病気です。
CO、C1、C2、C3、C4と進行具合によって分類されます。
虫歯の原因について
①細菌
ミュータンス菌などの虫歯菌と呼ばれる細菌が原因で発生します。細菌は歯垢(プラーク)がたまると細菌が繁殖しやすくなります。日頃の歯磨きで口腔内を清潔に保つことがとても大切です。
②糖
食べ物に含まれる糖分は虫歯菌の大好物です。虫歯菌は糖分から酸を作り歯を溶かします。特にお子様の好きなお菓子、ジュースには糖分が多く含まれるので注意が必要です。
③時間
口の中が汚れている時間です。歯垢や糖分が口腔内に長く存在するほど虫歯になりやすくなります。食後、就寝前のブラッシングがとても大切になります。外出先などで歯磨きが困難な場合にはうがいをするだけでも効果はあります。
また、お子様にお菓子、ジュースをあげるときにも時間を決めてあげるようにしましょう。だらだら食べたり飲んだりしているとその分虫歯になりやすくなります。
④その他
もともとの歯の質も関係してきます。歯の溶けやすさや修復能力には個人差があります。また、歯並びや歯の形によりブラッシングの難しさも変わってきます。
虫歯の診断方法
歯の治療では主に視診で直接診て確認をいたします。虫歯やその兆候が見られる場合、歯の内部や歯周病の状態を確認するためレントゲン写真を撮影し確認を行います。
治療の痛みに対する
医院の配慮について
治療の流れ
虫歯の大きさにより治療期間は変わります。
C1
特徴
虫歯がエナメル質だけにとどまってる段階です。歯の表面に穴は空いていますが、痛みなどの自覚症状はほとんどありません。
治療内容
ほとんどのケースがプラスチックの詰め物(コンポジットレジン)で治すことができます。
治療の流れ
(必要な場合は麻酔)→虫歯を削る→プラスチックの詰め物を詰める→研磨、嚙み合わせのチェックと、1日で治療は終わります。
C2
特徴
虫歯が象牙質まで進行している状態。冷たいもの甘いものを食べたり飲んだりするとしみたり痛みがある段階。
治療内容
プラスチックの詰め物、広範囲の場合には型をとって詰め物を作成(インレー、クラウン)
治療の流れ
麻酔→虫歯を削る→プラスチックの詰め物→研磨、調整(1日で終了)→型をとる→次回SET(治療は原則2回)
C3
特徴
虫歯が歯の歯髄まで進行している状態。神経が炎症を起こしている場合、強い痛みを感じます。
治療内容
神経をとる治療が必要になります。根の中の治療の後、被せもの(クラウン)で治す場合が多いです。
治療の流れ
麻酔→根管治療(数回かかります)→根管充填(根の中に最終的なお薬を詰めます)→土台の作成→被せもの(クラウン)SET
C4
特徴
歯の全体が虫歯に侵されている状態。歯を保存するのが困難な状態。
治療内容
抜歯しか残されていません。抜歯後、歯がない状態のままでは良好な状態ではないため、ブリッジ、入れ歯、インプラントなどで治療します
治療の流れ
麻酔→抜歯、傷口が治るまで1~2か月ぐらい待ちます。
虫歯の予防法について
大人
- ご自身でのブラッシング(ブラッシング方法、フロス、歯間ブラシの使用)
- 定期健診(ブラッシング指導など)
小児
- 本人のブラッシング
- 保護者の方の仕上げ磨き
- 定期健診(ブラッシング指導、フッ素塗布など)
治療に使用する素材と特徴
保険診療
コンポジットレジン
素材
プラスチック
特徴
色合いや透明感が本物の歯に近いので、治療跡もあまり目立つことがありません。特に前歯など目に触れる機会が多い場所の治療に用いられることが多いです。また、光照射(LEDライト)で固まらせ形を整形するので、1回の治療で終わるケースが多いです。
メリット
- 健康保険内での治療ができる
- 色合いや透明感が天然歯とほぼ変わらないので見た目が良い
- 治療期間が短い
- 歯を削る量が少ない
- 金属ではないのでアレルギーの方でも使用ができる
- 修理が比較的簡単
デメリット
- 時間がたつと黄ばみやすい
- 強度が強くはないので、摩耗したり欠けたりする場合がある
銀歯(メタル)
素材
パラジウム合金
特徴
メタルで使われる金属は、金・銀・銅・亜鉛などの金属を混ぜ合わせたもので、非常に硬く耐久性に優れています。
メリット
- 健康保険内での治療ができる
- 硬く耐久性があるので、摩耗したり欠けたりするリスクが少ない
デメリット
- 金属なので見た目が良くない
- 歯を削る必要がある
- 歯肉が変色しやすい
- 虫歯が再発しやすい
- 金属アレルギーの方は症状が出る可能性がある
自由診療
セラミック(e-MAX)
素材
陶器
特徴
色合いや透明感が本物の歯に近いので、治療跡もあまり目立つことがありません。また、色や形状を細かく調整することが出来ます。コンポジットレジンよりも強度が高いので、変色しにくいので長期間使用することが可能です。
メリット
- 色合いや透明感が天然歯とほぼ変わらないので見た目が良い
- 金属ではないのでアレルギーの方でも使用ができる
- 変色や汚れが付きにくい
デメリット
- 金属よりは強度が劣る
- 歯を削る量が多い
- 仮止めができない
ジルコニア
素材
二酸化ジルコニウム
特徴
ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれ、セラミック系素材の中でも非常に丈夫で、色合いも白く目立ちにくいです。これまでは、噛み合わせの力がかかる奥歯で使用されることが多かったですが、最近では被せものとしても使用されるようになりました。
メリット
- 色合いや透明感が天然歯とほぼ変わらないので見た目が良い
- 金属ではないのでアレルギーの方でも使用ができる
- 変色や汚れが付きにくい
- 強度があるので壊れにくい
- 仮止めで経過を見られる。
デメリット
- 金属よりは強度が劣る
- 歯を削る量が多い
- 調整が難しい(修理ができない場合があります。)
ゴールド
素材
金合金
特徴
ゴールドは歯との適合率がよく、ピッタリとフィットするので虫歯の再発がしにくいです。また、他の素材と比べても耐久力があり長持ちをするだけではなく、金属アレルギーの方もアレルギー症状が出にくいと言われています。
メリット
- 他の素材よりも強度があるので摩耗や欠けたりしにくい
- 金属ではないのでアレルギーの方でも使用ができる
- 変色や汚れが付きにくい
- 強度があるので壊れにくい
- 仮止めで経過を見られる。
治療後のケア
治療後の注意点
治療で被せもの・詰め物をした場合、完全に定着するまでに少し時間がかかります。ガムやキャラメルなど粘着性の高い食べ物を食べると取れてしまう可能性があります。
また、治療時に麻酔をしている場合、感覚が麻痺しているので、誤って舌や唇を噛んでしまう可能性があるので飲食は控えるようにしてください。
定期検診の重要性
定期的に歯科医院で検診を受け、虫歯や歯周病の兆候を早期に発見することが大切です。
軽度の虫歯では痛みが無いこともありますが、早期発見をすることで、神経を取り除いたり大きく歯を削ることなく虫歯を治すことが出来るかもしれませんので、3ヶ月に1回程度定期検診に来ることをお勧めします。
ホームケアのアドバイス
治療後も毎日の歯磨きをかかさず行うようにしましょう。特に被せものや詰め物の部分は汚れが残りやすくなっているので、丁寧に磨くことで虫歯の再発を防ぐことが出来ます。
また、虫歯の原因は細菌が糖分を酸に変えることで発生します。フロスや歯間ブラシなどで歯と歯の間に溜まることに多い汚れを取ることも非常に重要です!さらに、被せものをした際には歯周病にも気を付けなければなりません。
被せものをつける際は、その時の歯茎の位置に合わせてつけますが、歯周病により歯茎が下がってしまうと隙間が生まれます。
その隙間に汚れや食べ物が入り込むことで虫歯が再発する可能性があります。歯のケアだけではなく、口腔内全体のケアを行うことが大切です!
費用と保険の適用
治療費用の目安
保険診療 | 数千円 |
---|---|
自費診療 | 33,000円~ |
保険適用範囲と自費治療の違い
虫歯の治療は保険適応内で完結させることが出来ます。治療の際に歯を削った場合詰め物や被せものをする必要があります。
保険の範囲内ですと、強度と審美性を兼ね備えた材料で行うことが難しいですが、自費治療の場合強度や審美的にも強い材料を使用することが出来ます。
患者様の声や事例
ご不安な方はぜひ症例をご確認ください
ご自身の歯がどのくらいキレイになるのか、仕上がりが違和感なく出来るのかなどご不安な方も多いと思います。当院では経験豊富な院長が様々なケースの施術実績がありますので以下をご参考にいただけるとイメージがしやすいかと思います。
よくあるご質問
虫歯治療はどのくらい痛いですか?
虫歯の進行具合によって異なりますが、軽度の症状の場合ほとんどお痛みが無く治療することは可能です。また、お痛みなく治療を行いたい場合は麻酔をして治療を行いますので、お声がけください。
最近歯がかなり痛いが、この場合どのくらい虫歯は
進行している可能性が
ありますか?
歯にお痛みが出る場合は、虫歯が神経まで進行している可能性があります。症状が悪い場合、神経を取り除く必要がありますので、早めに受診することをお勧めします。
多種多様の詰め物と被せ物の種類はあるが、先生が虫歯になった場合、
保険と自費どちらを選び、素材は何を選択されますか?
それぞれメリットとデメリットがありますが、長躯的にみて壊れにくく虫歯の再発が少ないので、費用はかかってしまいますが、自費の治療を行います。